VIO自己処理のやり方|カミソリ負けしにくい剃り方と剃るタイミング

お泊まり前のケアは2〜3日前に 肌荒れしにくい準備とタイミング

「お風呂でささっと剃ったら、次の日ヒリヒリして赤いポツポツが出た」。VIO(デリケートゾーンまわり)の自己処理は、見えにくく皮膚もうすい場所だけに、思いどおりにいかないことが多いものです。

海外の調査でも、自己処理で肌を傷つけた経験がある人は珍しくありません。道具・順番・タイミングを見直すと、肌への負担を減らす工夫ができます。

この記事でわかること

  • VIOの自己処理でケガやトラブルが起きている人の割合(海外の調査)
  • カミソリ負けしにくい剃り方の5つの手順と、そろえたい道具
  • お泊まりやデートの予定がある日は、いつ剃るのがよいか

剃ったあとのヒリつきやムレがすでに気になっている方は「自己処理後のヒリつきやムレが気になるときのやさしい過ごし方」もあわせてご覧ください。この記事では、剃る前と剃るときのコツを中心にお話しします。

VIOの自己処理、トラブルはどのくらい起きている?

アメリカの全国調査:処理した人の25.6%がケガを経験

2014年にアメリカで18〜65歳の7,570人(女性3,372人)が回答した調査があります。アンダーヘアを処理したことがある女性は85.3%。処理経験者のうち、処理でケガをしたことがあると答えたのは25.6%で、女性に限ると27.1%と男性(23.7%)を上回りました(Truesdale et al., 2017)。

いちばん多かったのは切り傷(61.2%)で、ワックスなどによるやけど(23.0%)、かぶれや発疹(12.2%)が続きます。女性の場合、ケガをした場所として多く挙がったのは、Vゾーン(恥丘)51.3%、太ももの内側44.9%、デリケートゾーンの中心付近42.5%でした。

また、年齢や道具の違いなどを考慮しても、すべてを処理したことが11回以上ある女性は、そうでない人に比べてケガをするオッズが約2.2倍でした。病院での処置が必要になったケースは処理経験者の1.4%で、多くは軽いトラブルです。

クリニックの調査:6割が「すり傷」や「埋没毛」を経験

アメリカの公的クリニックに通う16〜40歳の女性333人を調べた研究では、60%が処理によるトラブルを1回以上経験していました。多かったのは表皮のすり傷と埋没毛(皮膚の下で毛が伸びてしまう状態)です。一方で、そのことを医療者に相談した人は4%にとどまっていました(DeMaria et al., 2014)。

いずれもアメリカでの自己申告による調査なので、日本の状況とまったく同じとは限りません。ただ「肌が荒れるのは自分の剃り方が下手だから」と思い込む必要はなさそうです。

そろえておきたい道具

  • ハサミかボディ用トリマー:長い毛を先に短くするため
  • 切れ味のよいカミソリ:古い刃は肌への負担が大きくなります
  • シェービングジェル・クリーム:刃のすべりをよくするため
  • 手鏡:見えにくい場所を確認しながら進めるため
  • デリケートゾーン用の保湿アイテム:剃ったあとの乾燥対策に

カミソリ負けしにくいVIOの剃り方 5ステップ

アメリカ皮膚科学会(AAD)が紹介している基本の剃り方をもとに、デリケートゾーン向けにまとめました。

  1. 長い毛はトリマーやハサミで短くカットする。長いままカミソリを当てると、刃に毛が絡んで引っぱられやすくなります。
  2. お湯で肌と毛を温め、やわらかくする。入浴の後半など、しっかり湿った状態で始めるのがおすすめです。
  3. シェービングジェルやクリームをのせる。乾いた肌に直接刃を当てるのは避けましょう。
  4. 毛の生えている向きに沿って、やさしく剃る。ひとなでごとに刃をすすぎ、同じ場所を何度も往復しないこと。粘膜に近い部分は無理をせず、どこまで処理するかを最初に決めておきます。
  5. カミソリの刃は5〜7回を目安に交換する。使用後は水気を切り、湿気の少ない場所で保管します。
VIOの自己処理について、アメリカの調査でわかったケガの割合と、カミソリ負けしにくい剃り方5ステップをまとめた図解

お泊まりやデートの前は「2〜3日前」に剃るのがおすすめ

ここは研究結果ではなく、モアコスメ編集部としての提案です。予定の前日の夜に急いで処理しようとすると、時間に追われて手元が雑になったり、見えにくい場所を無理な体勢で剃ったりしがちです。そのうえ、赤みやヒリヒリが出ても、当日までに落ち着くのを待つ余裕がありません。

2〜3日前に済ませておけば、もし肌が荒れても様子を見る時間がとれます。前日は、気になる部分を軽く整えるくらいにとどめておくと安心です。お泊まりの持ち物や前日の準備は「外出先・旅行・お泊まり前のデリケートゾーン不安を軽くする準備リスト」でも紹介しています。

剃ったあとの肌をいたわるケア

  • タオルでゴシゴシ拭かず、やさしく押さえて水気をとる
  • 締めつけの強い下着は避け、通気性のよい綿のショーツを選ぶ
  • 乾燥しやすいので、デリケートゾーン用のアイテムでうるおいを補う
  • 傷や強い赤みがある部分には何も塗らず、落ち着くまで様子を見る

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赤く腫れて痛む、膿が出る、熱っぽい、しこりがなかなか引かないといった症状があるときは、皮膚科や婦人科で相談してください。

よくある質問

Q. VIOは全部処理したほうが清潔ですか?

A. 処理するかどうか、どこまで整えるかは人それぞれです。アメリカの女性3,316人の調査でも、16.2%は一度も処理したことがないと答えています(Rowen et al., 2016)。においやムレが気になる場合は、毛の量よりも、やさしい洗い方や通気性のよい下着を見直すのがおすすめです。

Q. 逆剃りをしたほうが、きれいに仕上がりませんか?

A. 毛の流れに逆らって剃ると深く剃れますが、そのぶん肌への負担が大きくなります。デリケートゾーンは毛の流れに沿って剃るのが基本です。

Q. 埋没毛ができてしまったら、抜いてもいいですか?

A. 毛抜きや針で無理に掘り出すと、肌を傷つけるおそれがあります。しばらくはその部分の処理を休んで様子を見て、腫れや痛みがあるときは皮膚科で相談しましょう。

まとめ

VIOの自己処理で肌トラブルが起きるのは、珍しいことではありません。「先に毛を短くする」「温めてからジェルを使う」「毛の流れに沿って剃る」「刃をこまめに替える」「剃ったらうるおいを補う」。この5つを意識するだけでも、肌への負担は変わってきます。

お泊まりやデートの予定がある日は、前日ではなく2〜3日前に。無理に全部を処理しなくても大丈夫です。自分が心地よくいられる範囲で整えましょう。

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参考資料

  • Truesdale MD, Osterberg EC, Gaither TW, et al. “Prevalence of Pubic Hair Grooming-Related Injuries and Identification of High-Risk Individuals in the United States.” JAMA Dermatology, 153(11), 1114–1121, 2017.(調査実施 2014年)
  • DeMaria AL, Flores M, Hirth JM, Berenson AB. “Complications related to pubic hair removal.” American Journal of Obstetrics and Gynecology, 210(6), 528.e1–5, 2014.
  • Rowen TS, Gaither TW, Awad MA, et al. “Pubic Hair Grooming Prevalence and Motivation Among Women in the United States.” JAMA Dermatology, 152(10), 1106–1113, 2016.(調査実施 2013年)
  • American Academy of Dermatology. “How to shave.”(2026年10月19日閲覧)